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メンタルヘルス-心と呼吸の重要性③-

マインドフルネス認知療法-うつ再発の予防-

マインドフルネスの定義はいかの通りです。

1.今この瞬間の体験を意図的に意識に向け、

2.評価をせずに、

3.とらわれのない状態で、

4.ただ観ること

 

うつに効果があるとされた認知療法ですが、「無理に認知を柔軟に変えようとしなくても、自然思考でただ観察するだけで、自然と認知が柔軟となる」とされています。特に「うつの再発予防には効果がある」という実証がされています。

 

実は、カール・ロジャースはマインドフルネスのエッセンスを体現していると言われています。カウンセラーの態度3条件(①共感的理解 ②自己一致 ③無条件の肯定的尊重)はそのままマインドフルネスに繋がります。自分の心に何が起きているのかに気付いて、ジャッジせずに、受容し共感する。特に自己一致はマインドフルネスそのものとも言えます。

 

例えば、境界性人格障害の相談者が理不尽な怒りをカウンセラーにぶつけた際、「自分の中に沸き起こるイライラや怒りが有ってはならないものと否定したり、歪曲して見ないようにする=自己不一致」態度をとると、かえって感情的に反応してしまいます。自分の中の相談者に対する怒りやイライラに気付き、ジャッジしないで観察し、脇に置いておくことで、あるいは必要なら冷静に表現することで、揺るがない落ち着いた態度で対応出来るのです。

 

また、マインドフルネスの優れている点は、生活すべてが瞑想になれることです。「今ここでしていることに意識を向け、観察すること」は、あらゆる場面で可能となります。例えば「何かをしながら食べるのではなく、丁寧に食べることに集中し観察する」ことは、マインドフルネス瞑想です。生活すべてがマインドフルネスになるのです。そして、自分の心を観察するマインドフルネス瞑想の基礎となるのが「呼吸」なのです。

 

マインドフルネス瞑想法

マインドフルネス瞑想法の方法は以下の通りです。

1.座って呼吸に意思を集中し、お腹が呼吸と一体になる感覚を意識します。

2.床、または椅子に座ります。背筋を伸ばし方の力を抜きます。目は閉じても構いません。

3.呼吸に併せて、お腹が膨らんだりへこんだりするのを意識し、腹部に意識を集中します。自分の呼吸の波乗りをしているように、呼吸の全ての瞬間に意識を集中する。

4.呼吸からの意識が離れたことに気付いたら、その度に周囲をそらせたものは何かを確認し、静かに腹部に意識を戻し呼吸を感じる。どんなことに気を取られても、何度でも注意を呼吸に戻す。

 

3回にわたって「心と呼吸の重要性」について話をまとめてきました。心と呼吸法は深い関係があります。マインドフルネスが話題になっているのも、調息によって心が整う=彫心が実証されつつある証拠でもあります。自分で自分をケア出来るようになること、そのためにも「呼吸法」は大きな力を発揮することとなります。

 

 

当事務所代表は産業カウンセラーであり精神保健福祉士、社会福祉士でもあります。法律という概念だけではなく、精神や福祉といった領域と関わることにより、より相談業務において深層心理に触れながら関わることを実践しております。

 

 

 

 

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