介護保険利用ハンドブック-特別区の制度概要-
介護保険とはどんな制度なのでしょうか? それは「介護が必要な方を皆で支えていく制度」ということが出来ます。
ところが、介護に関する大きな課題として挙げられるのは、高齢者自身の問題ではなく、「それを支える家族の問題」であることの認識が弱いことにあります。結果として、予防のための準備などがおろそかななりがちで、いわゆる「発生主義」に陥ってしまっていることがあります。
介護を考える上では、先ずは行政サービスの具体的な流れの概要をつかんでおくことが重要です。具体的には以下の内容が挙げられます。
①地域の高齢者を支える拠点である「地域包括支援センター」に先ずは相談
②状態に応じてどのようなサービスが受けられるのか
③介護保険制度の仕組み
④サービス利用を受けるための要介護認定の申請
⑤認定に基づいて受けられるサービス内容の詳細
⑥サービスを受けるための自己負担額の概要
それぞれの行政では、サービス利用の「ガイドブック」を作成したり「WEB上で公開」したりと様々な情報発信が行われています。また、その内容も非常に良く出来ている者が多いのです。
但し、ここにも課題があります。行政サービスは基本的には「必要な方は情報を取りに来てください」というスタンスであり、せっかく良く出来ているガイドブック等が十分に活用されていないことが挙げられます。
ここではある特別区のガイドブック(抜粋)を添付スライドにて学んでみてください。先ずは概要を知ることから始めて、徐々に詳細知識を得たのちに、具体的に行政窓口に出向くと、ゼロスタートから始めるよりもより早くサービス利用につなげることが出来ます。是非、試してみてください。