話そう!手の言葉~世界をつなぐ手話~
1年間延期された東京オリンピック・パラリンピックが約3ケ月後に開催予定です。
皆様の中には、このコロナ禍で開催に対する疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。以下では私の所見を述べさせていただきます。賛否両論あると思いますが、最後まで読んでいただければ幸甚です。
2013年日本は招致に成功しましたが、私自身は当該招致には反対でした。大反対と言っても良いかもしれません。理由としては大きく3つの理由があります。
1つ目は、まだまだ当時の日本は東日本大震災復興の途上にあり、福島における東京電力原子力崩壊による問題もアンダーコントロールされているとはとても言えない状況だったと思います。
2つ目は開催予定地のされているのがあまりにも暫定案に過ぎず、プレゼンテーションにおいては、「コンパクトな五輪会場および設備による無駄のない低コストの開催を実現する」ということだけでした。ところが、開催予定地はあまりにも無理な場所が多すぎました。ヨット会場の若洲リンクスはとても国際大会を開催できる潮流の場所ではなく、結果として、前回東京オリンピック会場の江の島に移されました。
マラソン会場もIOCの真夏への警戒心というよりは保身から北海道札幌に移転されました。そもそも真夏にやることになっているのは、商業オリンピックの象徴であるアメリカTV放映権に絶対的な権限があるからでしょう。前回東京オリンピックが開催されたのは10月です。台風のシーズンではありますが、真夏よりはまだましです。
オープンウォータースイミングやトライアスロン会場となるお台場もひどいものです。ただ、レインボーブリッジのインスタ映えのみを優先した会場選考です。お台場の水質でトップ選手を泳がせるなどは最悪です。まるで、トイレの汚染水の中を泳がせる様なものです。協議の中で犠牲者が出るかもしれない会場の一つとも考えます。
3つ目は、これが本質論なのですが、そもそもオリンピックの五輪の輪は、欧州、ユーラシア、北米、南米、そしてアフリカのご大陸を現わしているものです。ところが、いまだアフリカや近隣の中東地域ではオリンピックは開催されていません。今日のオリンピックは経済的負担が大きくなってしまっており、難しいとは思いますが、少なくとも2013年のプレゼンテーションではイスタンブールで実施されるべきだったと考えます。
この様に開催には大反対だった私ですが、招致したとなればこれは国際的にも責任を負うものであり、コロナに於いても「出来る出来ない」を議論するのではなく、「どうしたら当該コロナ禍でも開催できるか」を考えるべきです。開催しない選択肢は日本には無いと考えるべきです。
招致した段階で、様々なリスクというものは想定しなければなりません。いわゆるリスクマネージメントです。その意味では地震の様な自然災害と共に、疫病というものもリスク管理されるべき範疇の類です。その意味では、考え方のパラダイムシフトを日本人自身が行うべきであることを認識したいものです。
上記の見解を受けて、添付ファイルにて「世界をつなぐ手話(東京都発行)」を紹介します。あまり、東京都も積極的に広報していないようですが、存外、よく出来たリーフレットになっています。パラリンピックのボランティアでも活用出来るものです。是非、参考にしていただければ幸いです。