持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組み
SDGsとは何か?
最近、さまざまな場面で耳にすることが多いSDGs(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった造語で、ミレニアム開発目標(MDGs)に変わるものとして、2015年9月に国連が提唱した持続可能な開発目標であり、2030年までに達成することをゴールとしています。
この目標は、環境保全や人種差別、貧困といったマクロ的な視点に限らず、例えば飲食店、小売店などのみなさんにも非常に関係の深いキーワードです。
SDGs(エスディージーズ)とは、2015年9月に国連サミットで採択された持続可能な開発目標のことで、17の大きな目標と、具体的な169のターゲットで構成されています。
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)を下地にしたもので、貧困、教育、ジェンダー、環境保全などさまざまなジャンルにおける目標が設定されています。
ミレニアム開発目標(MDGs)では、主に発展途上国の課題を中心とした目標でしたが、SDGs(エスディージーズ)では、先進国が抱える課題も追加され、全世界が対象となっています。SDGs(エスディージーズ)は、あくまで国がイニシアチブをとって行うものとしており、各国が状況や優先課題を鑑み、政策やロードマップに落とし込んでいくことが重要です。
SDGsの達成状況
国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)が行った調査によれば、日本は162カ国中15位で、2018年と同じ順位でした。日本は、特にジェンダー、気候問題、消費・生産のカテゴリで課題があるとされています。1位はデンマークで、最下位は中央アフリカ共和国でした。
出典:サステナブル・ブランドジャパン|世界のSDGs達成度ランキング
とりわけ、世界的に見ても、目標14「海の豊かさを守ろう」を達成していると評価された国はありませんでした。また、G20および人口が1億人以上の43カ国中、SDGsの達成に向けて動くことを国として公式発表しているのは現在までで33カ国しかありません。
また、日本国内におけるSDGsの認知度に関して、世界経済フォーラムがSDGsの認知度調査によると、世界平均では74%が聞いたことがあると回答しているのにも関わらず、日本国内では49%で、調査対象国28カ国中最下位でした。日本国内において、SDGsという取り組みそのものが浸透しておらず、まず認知度を向上させることが最優先事項といえそうです。