森の復元を樹木葬で -ある公益法人の取組み-
昨今の葬儀の形態として「樹木葬」を望む方が増えており、マスメディア媒体でも様々な情報が発信されています。
墓地を運営できるのは、「地方自治体」「宗教法人」「公益法人」の3つのみであり、樹木葬に関しては宗教法人による運営がほとんどですが、「自然に還る」というコンセプトで多くの方が魅力を感じていると思いますが、実態としては、コンクリート等で小規模に企画されたスペースに一定期間保管され、契約期間満了後は樹木のある共同供養墓にて別の場所に集められるというのが多くのパターンです。
この様ななか、公益財団法人日本生態系協会が房総丘陵にある土砂採取跡地を購入。「目的は森の復元を図ること、その手段として樹木葬の方式を活用する」というコンセプトで行っています。在来種による樹木の墓地を作成、土に遺骨を布でくるみ自然に還ることを行っています。環境活動が基本というところが従来の樹木葬墓地と大きく異なる所です。
また、従来は断られることの多かったペットの遺骨も埋葬することが出来ます。高齢者の多くはお一人さまになることが多く、ペットの存在は人生のパートナーとして重要な存在ですが、法律上はペットは「物」として取り扱われてしまうのです。
詳細に関して、2017年6月27日・朝日新聞の掲載された添付スライドをご参照ください。