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メンタルヘルス-心と呼吸の重要性①-

未来が過去を作る

第1回目では脳の機能について言及したいと考えます。

心にとって過去が大きな作用をします。殆どの相談者は「過去」にとらわれ苦しんでいるのです。

 

では、過去とは何なのでしょうか?多くの人は過去を悔やみ、未来に不安を抱きながら悶々と生きています。

 

しかし、過去は客観的に確固として存在しているわけではなく、記憶の恣意的な総体と考えられています。ある体験は記憶として残りますが、ある体験は記憶に残らないか潜在意識に蓄えられ、何かのきっかけで突然浮上します。そして、記憶は書き換えられるのです。

 

実存主義心理学のロロ・メイは「未来が過去を作る」としています。もしも、「明確にこうなりたいという未来が設定出来て、その目標に向かって努力すれば、その未来にふさわしい過去の記憶が浮上してくる」と言うのです。つまり、過去も確固としたものではなく、再構成される物語だと考えた方が腑に落ちるのです。

 

脳の機能は「編集作業」

私達は「客観的な事実や世界」を直接見たり体験しているのではありません。外部や身体からの情報や刺激を脳がキャッチし、判断し、解釈し直して世界をみて生きています。つまり、それぞれの人は自分なりの解釈、意味づけ、もっと言えば物語の世界を生きているのです(現象学=ロジャースの人間観)

 

統合失調症の妄想も人格が崩壊してしまわない様に、激しい不安や混沌から身を守るために生じた、「その人なりの安定を図る物語」と考えられます。カウンセリングでは、「今日生きるのが辛い」物語を「明日も生きられる」物語へんと変えていくことが課題になりますが、それが可能になるのも「脳の編集機能」のおかげなのです。

 

第2回目では「呼吸法の効果」や「自律神経と呼吸」等、心と呼吸の重要性について説明していきたいと思います。

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